登録販売者試験|都道府県別の合格率まとめ(最新年度+過去6年推移)

登録販売者試験の合格率は毎年大きく変動し、受験地によっても幅があります。本記事では、厚生労働省が公表する令和元〜6年度(最新) のデータに基づいて、都道府県別の合格率と傾向をわかりやすく整理します。

本記事のデータは厚生労働省「登録販売者試験実施状況(令和2〜7年3月31日現在)」を参照しています。 ※ 数値は「取消・変動の可能性がある」と明記されている一次資料に基づきます。

最新データをもとに、全国の合格率の“いま”を正確に把握できます。


1. 【最新】令和6年度(令和7年3月31日現在)の合格率まとめ

最新年度となる 令和6年度(公表:令和7年3月31日) の全国平均は次のとおりです。

  • 全国平均:46.7%(目安)
  • 受験者数:54,526 名
  • 合格者数:25,459 名
  • ※ 関西広域連合は個別方式のため別掲

● 都道府県別の合格率(令和6年度)

都道府県受験者数合格者数合格率
北海道1,55396762.3%
青森県57231454.9%
岩手県50125851.5%
宮城県1,19365655.0%
秋田県36418250.0%
山形県45123752.5%
福島県96345747.5%
茨城県1,88187546.5%
栃木県1,01943642.8%
群馬県1,78591451.2%
埼玉県2,3051,07746.7%
千葉県2,5791,18545.9%
東京都4,2571,94845.8%
神奈川県2,9971,43247.8%
新潟県86737743.5%
富山県57730152.2%
石川県78240852.2%
福井県1977940.1%
山梨県35214140.1%
長野県85936142.0%
岐阜県91750555.1%
静岡県1,9331,09556.6%
愛知県3,2671,85356.7%
三重県96955457.2%
奈良県84235241.8%
鳥取県25813753.1%
島根県27113650.2%
岡山県1,47876551.8%
広島県1,04258255.9%
山口県85846654.3%
香川県52827952.8%
愛媛県64733551.8%
高知県39518446.6%
福岡県4,0191,24230.9%
佐賀県62317928.7%
長崎県53816330.3%
熊本県78924731.3%
大分県63322635.7%
宮崎県50414829.4%
鹿児島県85924728.8%
沖縄県70217224.5%
関西広域連合6,4002,98746.7%

地域差はありますが、制度上「難易度」の公式な優劣は示されていません。


2. 全国平均の推移(令和元〜6年度 6年比較)

厚生労働省公表の全国平均推移です。

年度全国平均(目安)
令和元年度43.4%
令和2年度41.5%
令和3年度49.3%
令和4年度44.4%
令和5年度43.7%
令和6年度46.7%

● 全国平均合格率の推移(令和元〜6年度)

近年はおおむね「40〜50%前後」で推移しています。


3. 合格率が高い県・低い県の傾向

厚生労働省は「県ごとの差の理由」を公表していません。 そのため、断定は避けつつ、見える範囲の傾向を丁寧に整理します。

● 合格率 上位10県(令和6年度)

● 合格率 下位10県(令和6年度)

ただし公式に理由は公表されていないため、難易度の高低を断言することはできません。

年度ごとの変動が大きく、6年分を見ることが重要です。


4. 【注意】合格率は「受験地の難しさ」を示すものではない

以下を明確にします。

  • 受験地は原則「居住地・勤務地」で決まる
  • 試験問題は地域ごとに作成されているが、公表されない要素が多い
  • 合格率だけで「難しい」「簡単」と判断するのは適切ではない
  • 学習量・理解度が最も重要

合格率よりも、過去問の研究と基礎理解が合否に直結します。


5. 合格ラインの目安

登録販売者試験は、全都道府県で共通の基準に沿って行われ、出題形式もほぼ統一されています。

● 合格基準

  • 総得点:120点満点の7割(84点前後)
  • 科目ごとの足切り:各分野で3〜4割程度の正答が求められる

※ 正確な基準は年度の実施要項で必ずご確認ください。

● 出題形式

  • 全60問(1問2点)
  • 四肢択一
  • 制限時間:120分前後

過去数年を見る限り、総得点70%が安定した合格ライン とされています。ただし、実際の基準点は 年度ごと・県ごとに非公開 のため、あくまで目安として捉えることが重要です。

● 足切りの注意点

苦手科目がある場合、総得点を満たしていても不合格となることがあります。合格には「全体7割」だけでなく「科目ごとの最低得点」を確実にクリアする必要があります。

詳しくは以下の記事をご参照ください:

合格率よりも「自分の得点力」を正確に把握することが大切です。


6. まとめ

  • 最新年度(令和6年度)の全国平均は 46.7%前後
  • 都道府県別では 30%台〜60%台と大きく幅がある
  • 年度差も大きいため 6年間の推移を見ることが重要
  • ただし合格率は「地域の難易度」を直接示す指標ではない
  • 最終的には 過去問×理解度×反復量 が合否を左右する

合格率を正しく把握し、学習計画に役立てていただければ幸いです。